ベッドの中では世界一愛して【単行本版(特典付き)】
」のレビュー

ベッドの中では世界一愛して【単行本版(特典付き)】

やん

いい男たちの恋のバトル

2022年6月14日
ときどきハーレクインのような、華やかで豪華なエグゼクティブBLを読みたくなります。その嗅覚にピンときた本作。いいですねー、表紙から上流階級の匂いがプンプンします。やっぱりね、褐色男子は押し倒されてなんぼですよね(笑)

ストーリーは一本ですが、カプとしては2CP入っています。表紙はホテルオーナー兼俳優ロンと褐色男子こと王族の子息ラナ、もう一組はシステム会社の若きCEOハルキとチーフコンシェルジュの加城です。第一話は後者のカップルから始まっているので、最初は「?」となりましたが、こちらもできる男同士のエッチな攻防が見物でした。

ストーリーは特別スイートのお客様にはセクシャルなサービスをも提供するホテルを舞台に、2CPがくんずほぐれつ肉弾戦で繰り広げられる恋のバトル…だったような気がします(笑)ホテルの事情や人物の背景とかがさらっと薄く感じて、感情移入はしにくい感じがしました。その分壁となっていい男たちを観賞できました。ホテルの豪華な内装や人物の衣装など、きらびやかでうっとり。もちろん美しい顔に素晴らしい肉体美も観賞できます。うん、観賞のための漫画でしたね。

男たちの駆け引きがまたなんともセクシーでスリルがあって…セリフの掛け合いとかは上流階級の会話らしくちょっとよく分からないところもありましたが、海外ドラマのような、異国の会話を聞いているようで、これも観賞を楽しむ舞台装置だと思います。

この雰囲気を味わいながら、いい男たちを眺める眼福のひとときでした。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!