君と運命についての話がしたい
」のレビュー

君と運命についての話がしたい

青梅あお

β×β、確かなものが欲しい2人

ネタバレ
2022年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ お初の作家さんです。
本当にBL業界は、自分が知らないだけで素晴らしい作家さんがたくさんいらっしゃいますね。
こちらの先生も、私は初めてでしたが良さそうな作品をたくさん描かれていて、チェックしなければいけないなと思いました。

さて、お話はオメガバースもの。β×βの作品は珍しいかも。
こちらもその1つなのですが、α×Ωとは違い、番のような確かな何かがない2人の不安が凄く心に響く作品でした。

高校生の時から付き合っている響×幸史朗。
付き合いが長くなり、今の生活が幸せだけど確かなものが何もなく、まだまだ世間の目も気になりモヤモヤしている2人のストーリー。
αだったら、Ωだったら、運命の番という確かなつながりがあったかもしれない、子供が持てたかもしれない。
そうではない自分に憤りを感じてモヤモヤするβというのも、なかなかに主人公だなと思いました。
オメガバースの世界ではなかなかスポットの当てられないβですが、βなりに目に見える確かな愛に憧れるんだなぁと思いました。
オメガバースでも一風変わった作品だったので面白かったです。
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