宝石商リチャード氏の謎鑑定
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宝石商リチャード氏の謎鑑定

辻村七子/雪広うたこ

読み進めるほど面白さがうなぎ登り↗

ネタバレ
2022年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品ざっくり分けると1部2部構成(2022年6月には最終部である3部もスタートしますが)になってます。しかし、個人的にパート分けするなら(現在出ている11巻までで)物語の転換になるような3つの山場と番外編に分けられると思ってます。
まず序盤1、2巻までですが、これは物語のなかではほんの序章に過ぎません。エピソード事に話がひと段落つくので作品の雰囲気や設定、登場人物の人柄等を事件を通しながらゆっくり見ていく感じです。
そして、3巻の終盤辺りから物語第1の山場に向けて助走が始まります。しかも割と急に走り出すので、え!これ続くのかー!と。ちょっ、次早く読も!って感じになります。
そしてそのまま4巻を読むと、ちょっと待ってー!今までもキュンとくる場面はあったけどその比じゃない!!急に尊さ爆弾ぶち込んでくるのビックリするわ!って感じになって感情揺さぶられます。面白さも爆上がりですし、謎に包まれたリチャードのことがようやく分かる話なので、ぜひ騙されたと思ってとりあえず4巻まで読むべきだと思います。
で、その後の5巻は後日談や過去編的なちょっと番外編に近いお話になるのでとりあえずすこし落ち着けます。
続いて6巻ではこれまた大きな第2の山場がやってきます。冒頭は頭に疑問符が浮かぶ、どことなく違和感を覚えるような始まり方をします。でも最後まで読めば、はっとしてもう1回冒頭から読み返そうとなります。私はなりました。そして尊い…涙無しには見れないほど感動します。正義のルーツというか今までの行動の根底にあるものがようやくわかる様な話なので、かなりの重要回です。そしてここまでで1部終了です。
個人的物語の第3の山場は広いですが、2部の始まり7巻から10巻までだと思ってます。この4巻分は完全に繋がっているので全巻読んでようやく謎が解けます。中途半端に途中まで呼んでも、もやもやするだけなので2部を読み始める場合は全て読むことを想定して購入する事をおすすめします!
ここまで読んだらもう拍手喝采です。心の中でスタンディングオベーションすると思います。祝福の鐘が脳内に響き渡ります。詳しくは言いません。読んで確かめて下さい。
11巻は後日談等番外編なので更に物語の解像度上げたい方は読めばいいと思います。
買うかどうか悩んでる方や、序盤買ったけど続き読もうか迷われてる方の参考になれば幸いです。最終部も楽しみに待ちましょう😄
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