このレビューはネタバレを含みます▼
●『それは春の〜』が好きで、作者さん買いです。作品の雰囲気も似ていて、同性ということに少しのハードルもないわんこ×美人です。本作はその色合いがより強く、完全に「飼い主と犬」!!(SMではない)
●忠広の「好きです」がめっちゃ早!!わんこが一瞬で懐いた感じ。忠広はいつも第一印象で「怖い、怒ってる」とばかり言われてきたので、森が内面を見てくれたのが嬉しい。
●森は過去の諸々があって人の感情に敏感なのでしょうね。忠広の気持ちも自然と読み取る。森だけが忠広を「分かりやすい奴」って言ってた。忠広のことをほぼ犬として受け入れてますが…森にとって、犬は愛し守るべき大事な存在なのです。
●忠広わんこは待てができない(ポメラニアンのわたげの方が犬として優秀…笑)。すぐ触るしすぐたつし…動物的で、えっち。でも森もそんな忠広がかわいくて、だんだん依存度が増していく。
●忠広は“わんこ”として森を守りたい、褒められたい、撫でられたい。森は“飼い主”として忠広に懐かれたい、そばに置きたい、大事にしたい。この関係性がなんだかとても独特で、好きでした。
●忠広がハスキーなら神田はドーベルマンって感じかな?番犬の先輩として、未熟な忠広を導いて(教育して?)、森にも気付きを与えてくれるような役回りでした。良い!
●ストーリーは雰囲気で押し切られた感がなくもないですが、ご主人様とわんちゃんのいちゃいちゃがとても好き!そのご主人様も、今後はわんちゃんのためにちゃんと自分自身のことも大事にしてくれそうです。