淫魔くんはお仕事できない【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
晴川シンタ
このレビューはネタバレを含みます▼
●さらっと読めますが、とてもホンワカきゅんするお話。人外の作品だと、生きる世界が…とか、命の時間が…とか、種族の違いによるハードルがあるものもよく見ますが、本作は皆無です。でもイン魔設定はしっかりしてるかつ重要で、「孝太郎の精と魂を奪うこと」がアルのイン魔としての最終試験になっています。
●社畜サラリーマンの孝太郎と出来の良い学生イン魔のアル。二人はとても似てる。優秀で、周囲の期待が高く、その期待に沿って生きてきた。そのせいか断ったり拒絶したりをせず、“都合のいい奴”になりがちで、自分の意思はわりとなおざり。…そういう人物像がとてもうまく表現されていました。めっちゃ感情移入してしまう…
●(試験のためとはいえ)甲斐甲斐しく孝太郎の世話を焼くアル。孝太郎がアルを愛しいと思うのは必然。その気持ちを素直に表現する孝太郎に、アルが惹かれていくのもまた必然。孝太郎の魂を取ることなんてできないと嘆くアルと、お前のおかげで俺は変われた、命はお前にやる、と笑う孝太郎…
●そこからのえっちで見せる二人の表情がなんとも言えない。胸がぎゅーっとする。作者さんの『ラスト・オメガバース』でも感じたのですが、印象的なシーンが本っ当に印象的なんですよね…すごく好きです。
●二人とも、相手に出会えたことで生き方さえも変えた。めちゃくちゃハッピーエンドです!2巻は本文25Pの番外編。1巻のその後。こちらもラブがあふれてます。
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