あの日の夢を、もう一度
」のレビュー

あの日の夢を、もう一度

滝端

すぐ2巡目が読みたくなる

ネタバレ
2022年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●本文31P。作者さんの他作品を読む前の準備運動(?)と思って拝読しましたが、良かったです。
●最初の夜のことは覚えてない。でもそれ以降、中條は真鍋を酷く抱く。会社では従前どおり理想的な姿で接するくせに、セ フレのように扱われて優しさのかけらもない…
●そんなつらい状況ですが、それでも寝起きに中條が淹れてくれるコーヒーを飲む穏やかな時間を大切にしてる真鍋の切ない気持ちが沁みます。中盤でこの描写があるのが良い。
●後半、中條が思った以上に真鍋にハマってることと、結構ヘタレってことが分かって。真鍋の「忘れて下さい」を、「こんな中條さん知りたくなかった」くらいに解釈しちゃってますね。その後酷くしてたのは、デレちゃう自分を見せたくなかったから…?どんな形でも、心を通わせられないえっちでも、真鍋と繋がっていたかった中條。
●読み終えると最初に戻って中條の表情や感情を確かめたくなります。オジサマがかわいく見えちゃいますよ。良い短編でした!作者さんの他作品を拝読するのも楽しみです。
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