最後の医者は雨上がりの空に君を願う
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最後の医者は雨上がりの空に君を願う

二宮敦人/すがはら竜/syo5

HIVは不治の病と聞いていたけれど

ネタバレ
2022年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ HIVになったカップルが病気になったのを機に別れ、それぞれ違う形で病気に向き合います。彼女は病院へ行き前向きに治療を受け入れますが彼の方はHIVを受け入れる事ができません。その間にも病気は悪化していく。彼らが別々に頼った2人の医師が主人公です。医師の福原と桐子は同期で友人でありながら医療に対する姿勢が相反して対立しているようです。これを読んで自分のHIVの治療の知識も古いと知りました。今はHIVは不治の病ではなく薬も新しくなっているんですね。治療の過程で奇跡をも起こそうと取り組む福原と患者が望むなら死を選ぶのも良しとする桐子。桐子と聞いて「ブラックジャック」の「ドクター・キリコ」を思い出しました。どちらが正しいとは言えませんが、安らかな死、痛みを減らす治療について日本の医療も前向きになって欲しいですね。
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