「空と海のあいだ
」のレビュー

空と海のあいだ

松尾しより

切ない…

ネタバレ
2022年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 途中まで毎日無料で読んでいたけど、半日待つのが長く感じて、最後は一気に読んでしまった。
偶然ながらニュースで今日は沖縄慰霊の日と言っていたり、今もウクライナの現状があるからか、思った以上に感情移入してしまった。
一臣さんにはあともう少し何とか生き延びて美津子の元へ帰してあげたかったけど、冒頭のシーンを思い出すとやはり生きて帰るのは無理なのかなぁと思ったけど、それでももう一度美津子と一臣さんが暮らせる日を願わずにはいられなかった。
戦地の異常な状況は人を変えてしまうと聞くが、一臣さんは最期まで心ある人だったのは良かったけど、その分途中から狂気的になっていった上官に腹が立ったし、弱いからと一臣さんの窮地から目を背けたり、復員してからは美津子の優しさに甘えて妹をそのまま預けっぱなしの有田とか、許せないというかモヤモヤした。
そんな中でもお互いを強く想う気持ちを持ち続けた美津子と一臣さんがより光る存在だったし、一臣さんが出征して以降にお互いが出会った人達と不思議な縁で繋がっていて、その人達が美津子と一臣さんの存在があったからこそのその後の人生に結びつく何か心が温まるものを感じられて良かった。
戦時中は美津子と一臣さんのように引き裂かれた夫婦や、二郎のように兄弟を亡くしたり、空襲等で大切な人を亡くした人達が大勢いたわけだが、二度と戦争はしてはならないと多くの人に思ってほしい。
戦地に行く人も待つ人も普通の日常が壊されるようなことが、どうか二度と起こさないでほしい。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!