見てらんねえよ
」のレビュー

見てらんねえよ

タクミユウ

勘違いからの勘違い(^^;

ネタバレ
2022年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題対象作品です。
2008年の作品ながら、流行りものな内容や画ではないので色褪せることのないラブストーリーだと思います(^^
高校の時から、彼女を奪われたりして大嫌いだった工藤・・・それなのに何の因果か大学もマンションも同じという不運に見舞われる夏目。なるべく関わりたくないのに、2人の仲は何故か急接近して・・・・。大嫌い・・・からの「好き」になるまでの過程が楽しいのですが、夏目の戸惑いや徐々に欲情へと変化してゆく様子を、きちんと時間をかけて描かれているので、違和感などはなくストンと腑に落ちて2人のちょいワチャなラブを楽しめます(^^
他短編2作品入っていて、こちらも短編ながら状況も解り易く早急な感じもなく入り込める内容になっていて、作家さんの構成の上手さを感じさせる作品になってます♪
個人的にはその短編のひとつ「愛は惜しみなく奪う」が割と好きで、借金を残し他界した父・・唯一の身内、妹は病気がち・・悲惨な運命を抱えたいたいけな高校生:和生(かずい)を、父の(怪しげな)知り合い:榛名が援助する代わりに・・・・・っていう、どこまでも可哀想な和生の、実は雁字搦めに愛される・・っていうお話しなんですが、ある意味それが和生にとって生きる力になっているのではないかな・・なんて思わせる内容で、このお話し・・もっと続いて欲しかったですね・・・執着愛・・好きです♪
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