このレビューはネタバレを含みます▼
あまりにも素晴らしくて、言葉が見つかりません。
現実社会にもある、学歴や出生差別。
そこに異常にこだわる、自己愛性人格障害を持つ親と、その家族。
まざまざと連想させられて、そしてそんな親兄弟との別離を決意する心情が、本当にリアルで、しばらくの間動けませんでした。
弟への、複雑な気持ち。そこにケリをつけ本当の意味での自立。
世の中に当たり前のようにある、カースト意識。それを嫌悪し、実際にその通りに行動できる、人間としての真心。行動すれば、『問題を起こした』『そこまでのことじゃないのに』という社会の反応。
それでも失わない、真心を信じる心。
本当の意味の、優しさ。
その表現力が本当に素晴らしくて、星5じゃとても足りません。こういう作品に出会えることに、感謝します。