ずっと、ずっと好きだった ―再会愛―
」のレビュー

ずっと、ずっと好きだった ―再会愛―

緒莉/上原た壱

逃げて求める自由は甘くない

2022年6月28日
レビューの高さに期待して、購入しました。
ページ数は 215ページ。すごくサクサクと読めるなと感じましたが、それは、1行の文字数が少ないからで、たぶん、全体の文字数は、200ペーシ分にならないような気がします。
キャラの設定にゴタゴタ感がなく、25歳になった2人が、すでに自由に意思決定できることに気づき、失意の思春期をやり直して、結婚を選択していく過程は、情緒あふれていて、とてもいい読後感でした。
ここまで、寄り道しない作品は気持ちがいいです。自由は、その場から逃げて手に入れる自由と、そこに居て月日を重ね、そして手に入れる居心地のよさから感じる自由の2面性があると思います。
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