星に落ちる絵筆【電子限定特典付き】
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星に落ちる絵筆【電子限定特典付き】

櫻川なろ

良かったけど少し長い…かも?

ネタバレ
2022年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●皆さんが書かれているレビューのとおり、後半徐々に過去や感情が紐解かれていく構成で、そこはすごく良かったなと思います。なので下巻はとても好き。上巻の描き下ろし『しょうごとりょうせい』も下巻への期待を高めてくれるので好きです。
●でも上巻は少し長くてしんどかったな…という印象です。もう少しコンパクトにして1冊にまとまってた方が読みやすかったかなと思いました。特にお互いの感情が明かされないままのえっちが多すぎて(3回もやってる)、ちょっと気持ちがついていかなかったです…
●二人とも拗らせ具合が…。兄と比較しすぎて自分を見失ってる翔悟。凌星の中にも“天才”を見る。「俺のものになって」は自棄だったのか…この天才を丸ごと飲み込んで、自分を慰めようとしたのか。…しかしそこから凌星を好きになっていく要素はあった…?と、そこは疑問。
●凌星も…翔悟への積年の想いをぶつけるのにもっと良いやり方があったのでは…と思えてならないけど、これも拗らせたがゆえか…。忘れられ、思い出されもしない苦しさを、負のエネルギーのまま吐き出すことしかできなかったのかな…
●下巻で、幼い頃のやり取りと凌星の想いが一気に展開されたのは良かったです。翔悟に笑顔で自分らしい絵を描いてほしいっていうのが凌星にとっては一番大事で、それがちゃんと翔悟にも伝わった。「好き」もようやく伝わります。
●読み始めたなら下巻まで是非!(余談ですが…上巻の“美術部”凌星のカット、指が多いのめちゃくちゃ気になる…)
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