新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール
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新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール

ヤマシタトモコ

ボーイズ・ラブ・アクチュアリー

ネタバレ
2022年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 7篇入った短編集。恋のはじまり、ちょっと中立ぽいのも含め5篇と、恋のおわり、もう終わっている状態入れて2篇。恋をするさまざまな男男の人間模様を描いたオムニバス作品。ヤマシタ先生の作品って印象に残る「語り」があってそれに対する反応があって、そういうひとつのきっかけから何かが突然ひらけたりするところに惹かれるのですが、この本もそんな感じ。淡々としたなかでひたひたと心に沁みてきます。実らない恋ってどうしてこんなに愛おしくなるのでしょう。その後が巻末にさらっと描かれたりしています。描かれてないのもありますが。巻末のカラー絵は何なのかな。血を流した男性のイラストがありますが、謎です。こんなの描いてみた的なサービス?気になるっ!女の子が結構出てきて、ヤマシタ先生ぽいです。さじ加減は必要ですが、女性を上手いこと入れてくるBL作家さん好きです。こういう短編も上手いなあと思います。エロはおさわり事案1件かしらん。
2015年10月 総207ページ エロなし
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