このレビューはネタバレを含みます▼
広告から飛んできました。まず表紙で、ただの愛憎がからんだ離婚劇ではないんだろうなと分かりました。
短いお話ですが、主人公達の気持ちが切なくて泣けました。このお話は若い人ですが、人生半分折り返し地点の私は、時々「もし自分がそうなっとら」と考えることがあります。旦那のことも、大切な子どものことも忘れていく。今可愛い盛りのこの子との思い出も忘れていく。それを想像したら、忘れられるより忘れる方がつらいんじゃないかって。何がなんでもつなぎとめたいと足掻くだろうけど、指の間からサラサラと砂のように落ちていくんだろうな。そんなことを考えたりするので、このお話は本当に沁みました。