真綿の檻
」のレビュー

真綿の檻

尾崎衣良

女性としてすごく共感できる話です

ネタバレ
2022年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和ぽく女は学より家庭を優先の厳しく偏屈で愛情の示し方がわからない両親の元で育った主人公の長女。父親からは有名大学の進学の許可だけでお金は出してもらえず、弟は長男として甘やかされワガママに育ち三流の小遣い付き大学。頑張った長女は手に職がつく大学を卒業後良い会社で働きながら理解ある旦那に守られつつ自分の家(城)を持つ、弟は大した賃金のない会社で働き結婚するが姉にお金をせびり姉が結婚した後は姉の家から金を抜き取るコソ泥となる。相変わらずの父と義両親にこき使われた母親は何でも言うことを聞く娘に当たり散らし息子を可愛がる。娘も同じ道を歩いていると勘違いをして手を差し伸べたつもりが、、、
私はひとり娘だけど微妙に当てはまり、母娘の関係性がなんとも理解できた。父は優しかったが時々昭和感出して母が可哀想だった。両親とも亡くなるまで介護しましたが、自分の娘なのかと似てないテキパキさに舌を巻き、娘でよかったと言われました。それがこの最終的な息子と息子の温度差だと感じました。
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