このレビューはネタバレを含みます▼
アニメを視聴後、マンガを拝読しました。
結論から言うと結末(一部の設定など)は全く違います。
また、作者の「ロボットアニメで主人公が調子乗ってるのが気に食わない(みたいな理由だった)」が切っ掛けでこのマンガはスタートしたので主人公たちに一切の救いはないです。
なのでガ〇ダムとかエ〇ァン〇リオンとか、そう言うロボットものを読みたい方にはお勧めしません。
個人的には、アニメで一人だけ生き残った「あの子」が「あの子たち」にこのような出来事があったのだと話す場面は印象的で好きでした。
しかしマンガは結末までの過程がとても胸に刺さりました。(アニメだといきなり出てきた謎の893のおっちゃんとかが出てくるし、コエムシ死んじゃうし)
まさか敵は別の世界にいる同じ人間だったと分かったら、しかも闘った後に自分も死ぬと分かっていたら、あの年齢で同じような行動を取ることはできるんだろうか。
そんな事を考えながら拝読していました。
しかも世界を救っているはずなのに、「救われなかった人」たちの遺族から責められる。これがかなりキツいです。
どの彼ら・彼女らの心情描写がうまく、共感しながら読んでいました。
残酷なまでに厳しい設定ですし、物語の最後も救いがあるとは言いにくいです。ですが悲愴感だけが残る作品ではないと思います。少なくとも「こんなマンガ読まなきゃよかった」とはならなかったです。出会えてよかったマンガの一つに挙げられるし、また読み返したくなるマンガになりました。