甘い糸に導かれて…





2022年7月10日
好きなことに真っ直ぐで夢に向かってしっかり地を足につけてがんばることのできる香月と才能に溢れながらも夢見失い中なパティシエの洋一郎。商店街の洋菓子店を舞台に、ケーキへの情熱と一緒に気持ちを通わせていく描写がとても甘くて最高でした。グレープフルーツムーンもすてきで、クリスマスケーキもオーソドックスなケーキながら魅せ方が上手くて、サンタクロースとトナカイが並んでいる姿が本当にふたりにそっくりで微笑ましかったです。甘くて爽やかな1冊。作者さん的には決まっているそうですが、どっちとでも取れる感じが、妄想力を働かせてくれて楽しかったです。

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