noicomi鬼の花嫁
」のレビュー

noicomi鬼の花嫁

富樫じゅん/クレハ

令和によく書いた意欲作

ネタバレ
2022年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になったことをつらつらと。
1巻を読んで読み進めるのが辛くなり、でも続きは気になるので原作を読み、小鬼がパパラッチされたところで読むのをやめました。

・絵について
絵柄が一昔前のBL漫画っぽい。
あまりにも顔や表情が同じで正面顔が多い(左右反転したものをコピペしたのか、対称定規を使ったのか、絵が上手いが故に正面から見た絵を歪みなく描けるのか…)ので手抜きを疑ってしまいます。筆が乗らないのも頷けますが定かではありません。

・世界観について
時代設定が現代だと書かれていること、スマホが登場することから平成〜令和だと思うんですがそれにしては服装が古い、花梨ずっと同じ服着てない?それを踏まえると柚の「親・彼氏に買ってもらえば?(意訳・要約)」には皮肉のセンスを感じます。

・設定について
妖が人間から花嫁を選んだり、その花嫁に異常なまで執着したり、花嫁を見つけると妖力が増したり、生まれてくる子供も強い妖力を持ったりする、なぜ?作中の登場人物曰くよくわからないらしいです。
人間の男と妖の女はどうなの?登場人物曰く人間♂妖♀の間にそれらの特性はないし、それについてもなぜかはわからないらしいです。
読者の疑問を作中で説明してくれるなんて親切だなあと思いました。わからないなら仕方ないよね!

・柚について
花梨と家族の性格の悪さが目立ちますが、柚も性格が悪く自分勝手です。愛されたいと言うだけでこれといった努力はしない、自分を好きになった相手と好きでもないのに付き合って(そういう恋愛もあるでしょうけど…)振られたら傷付き、私を愛する人なんていないと悲劇のヒロインのように振る舞う。でも柚のために怒ってくれる親友祖父母がいるしクラスメイトとの関係も良好だし、なぜこんなにも自分は孤独であるかのようなことばかり言うのか首を傾げてしまいます。
そして念願の自分を愛してくれる人物が現れるのにわたしは本当に愛されているのか?と常に疑問を抱きます。さんざん妖は花嫁を溺愛する(要約)って自分で言ってたのになんなんだこの女…

・れいやについて
養子縁組の件では脅迫しまくり、柚は働く気があるのに勝手にバイトを辞めさせる等モラハラクソ野郎の匂いがします。

・最後に
一つ気になり出したらまた一つ気になり出す作品です。文字数の都合で全て書ききれませんでした。皆さんがハマるのがよくわかります。
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