このレビューはネタバレを含みます▼
「遅れてきた春は。」「なかからとかして愛してあげる」に続くシリーズ3作目、「なかから〜」に出てきた自由な和装官能小説家・界外先生のスピンオフ。真面目で実直な新人編集・犬塚×界外。冒頭から担当編集が「なかから〜」の酒井から犬塚に変更。生真面目で官能小説とは無縁そうな犬塚にうっかりちょっかいを出したら惚れられてしまう、年下わんこ×一癖ある大人の恋。ノリは軽いけど不誠実ではない界外先生が好きだな〜。どんな感情もある程度いなせる熟練感もいい。意外にもぐいぐい来つつも待てができる犬塚も好印象でした。界外先生のお相手はてっきり石神の叔父さんかと思ったけど、なるほどそうきたか。どちらもちょっと理屈っぽくて、だからこそじっくり熟考して恋だと認識したらあとはまっすぐ互いに向かうのみ。年下のがっつきも年上の余裕と可愛げも堪能できて面白かった!好きシリーズなのでまた新作出たらいいな。