僕の愛玩動物になりません?【単話】
」のレビュー

僕の愛玩動物になりません?【単話】

青禎たかし

重くて辛くてしんどくてでも 目が離せない

ネタバレ
2022年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 7話まで読みました。多分 これで 完結です。それにしても SMものというよりも、例えば、 一滴の雫が 水たまりに落ちて、 円を描くような形になるように、この作品では、ある男性(優希)が犯した罪によって 影響を受けた家族や友人の苦悩の物語だと思いました。そして、もう一つは 毒親に育てられた子供達の物語でもあったと思いました。事故が起こったのは 彼が 要が運転中に 彼の目を塞いだからで、彼はうつ病を患っていたから、拒否された告白に 心の糸がプツンときれて 自 殺行為を犯したのだと思いました。彼は きっと 要と死ぬことを 家を出る前から 企んでいたのだとも思いました。(弟に今日は帰らないって言ってるし。)彼は結局しんじゃったけれど、残された弟や母親や要は そこから 始まる苦悩は しっかりと描かれてあるとおりで、なんだか ほんとに 心が痛みました。優希の弟の七瀬は ただ 親に愛されたかったのだと思いました。毒親は 子供達に ほんとの愛情を注ぐという事を知らず、世間体が大事で、その結果が 優希や七瀬に 心の深い傷を残したんだと思いました。もしかすると、要が 一番の被害者なのかも。ただ、優希と友達でいたかったのに、それだけだったのに、そして、優希の告白を拒否したのは 決して 間違っていなかったし、もしかすると 要は ゆっくりと 優希を受け入れたかもしれないし、それは わからないけれど。ノンケなのに、ゲイになれって言われているようなものだし、そんなの ちょっと ムリだろうし、ね。ちょっとの 好奇心で読みだしたのだけれど、とてつもなく 重くて深い内容でした。ただ 要と七瀬の未来が穏やかなものであることを切に願うだけです。
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