待ち狐と人の子
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待ち狐と人の子

ん村

大正時代:優しい愛の話◎

ネタバレ
2022年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 舞台は大正9年。
人間嫌いでお屋敷に引きこもる妖狐と、上京した日に道に迷った帝国大生との同居モノです。


妖狐 尾崎×下宿書生の清(21)の話。


狐につままれた様なほんわかとした流れの時間が心地良い。
親友だった清の亡祖父への恩返しがきっかけの柔らかな愛で、
感情豊かで立派なモフモフ四尾の動きがcute( *´艸`)
学者肌の祖父によく似た探究心旺盛の聡い清が可愛い。
異種族故の別れの悲しさから人間嫌いになった妖狐の人間への慈愛が良き。
大正時代の和装や学生服と巻末の豆知識も楽しめました〜
激動の明治を生きた親友達の話をじっくり読みたいです。
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