記憶を失くした国王は、昼も夜も王妃を愛します
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記憶を失くした国王は、昼も夜も王妃を愛します

榎木ユウ/南香かをり

素敵なお話です。

ネタバレ
2022年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛のない結婚生活だと思っていたヒロインの王妃。夫の王は言葉も少なく国を立派に治める王としては申し分ない人柄だが本当は愛していて好きなのに王としての体裁を保つばかりが先になり愛情表現がおざなりになってしまい拗れにこじれた夫婦関係になってしまう。そんな王が落馬して記憶喪失になり自分の立場はわかるけど人間がわからない状況。記憶喪失の王は180度人が変わって王妃に愛を言葉で伝える。初めて経験する愛のある夜の営み。王妃は驚きと嬉しさが隠しきれないが不安も倍増になる。王本人は記憶喪失前の自分の日記を読み、また自分が記憶が戻った時のために日記を書き留める。ラスト日記をキッカケに王妃自身も本当の王を見ようとしなかった事、王だから王妃だからとお互い頑なになってしまった事を反省する。実は記憶がもっと前に戻っていた事にまた読み返しました。とても不器用な夫婦の愛のある心温まるお話でした。表紙の絵だけで想像して読んだので挿絵があったらもっと楽しめたかな。
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