鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
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鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

小中大豆/みずかねりょう

気分が悪くなるぐらい面白い

ネタバレ
2022年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで好きになれなかった・・この度の攻、紹惟。
紹惟の永利に対する愛情は、その行動や周りの人からのほのめかしで、こちら読み手は分かっているんですよ。だからどんなに永利が自分に自信がなくても、オチは想像できた。
だけど、昴也を利用して嫉妬を煽り永利を追い込んだっていうネタ晴らしは、永利本人には言わないで欲しかった。10年間、紹惟に新しいミューズが出来ることに怯え続けた永利が、二人の最後の仕事と自分を奮い立たせ、ボロボロになりながら自分の殻を破り周りに認められ、やっと紹惟に依存するのではなく自分の足で立っていく自信をつけたのに、「自分のお膳立てですよ」みたいなこと言わないで欲しかった。
もうね、いくらこれからはお前だけと言われようと人間的に嫌。
ここで感じた不信感で以降、紹惟の言うことに何も心を打たれず・・
永利が他で遊んでいると思っていたみたいだけど、自分に惚れていると分かっていたはず。(だから相談もなく一緒に住む家に買い替えようとしていた)
若い10年を捧げてもらったんですよ。永利の10年をなんと心得る!たかだか1年他で発散しなかったぐらいの事でドヤ顔すんじゃない、感謝がないわ。
紹惟はそろそろ落ち着いてくる年齢ですしね。年貢の納め時という事で永利に告白したんじゃないの?って思うぐらい不信感。
私だったら「だれがお前の老後の面倒見るかよ!」と言ってやりたいですな。
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