このレビューはネタバレを含みます▼
激烈にオススメします。
少しでも気になったら是非是非読んでみて欲しい。
切なくてちょっぴり泣けて、クスッと笑えて、満足感たっぷりです。
味のある個性的な絵も素敵。
攻めの山代、悪い男だなー。
こんな人にロックオンされたらそりゃー逃げられませんわ。
一見爽やか、何なら穏やか、人当たりも柔らかなんですが、そんな表の顔から、ほの暗い心の闇から来るのか何なのか、何だか訳の分からない色気が滲み出ていて危ないです。もはや顔さえエロいです。
そんな山代が受けのワクを手に入れて繋ぎ止めておくための手練手管が狡すぎた。
決してグイグイ迫る訳じゃないけれど、要所要所で相手がよろめく位の絶妙な力加減で押してくる。
振りほどける位の加減で、でも決して気のせいだと思わせないよう何度も態度で言葉で表情で、「お前は特別」と示してくる。
ワクに「告白させた」時の山代の、満足そうな表情といったら。
あ、悪魔ー!!
ずるいなー、どうせ自分の魅力を分かりすぎる程分かってるんでしょ。
そんな感じでタクシーのシーンまでには、読み手(主に私)がワクの気持ちを完全に分からせられてしまいます。
山代沼。
ともかく、切なさメインにお仕事あり友情あり笑いあり、決して読んで損はありません。