このレビューはネタバレを含みます▼
266ページ挿し絵なし。家族に娼館に売られたヒロインとヒロインに救われたヒーロー。ヒロインは普通だったら絶望するような状況でも、強かに生きていく強さが魅力です。そんなヒロインに諭され、生き長らえたヒーローは一途にヒロインに尽くします。もうダークヒーロー最高です。マフィアの闘争シーンもあり、血生臭いエグいのが苦手な方は遠慮した方が良いかも。ただ、ヒロインは『情報屋』という仕事をしてるにも関わらず危機感が薄いというか。ヒーローの冷酷な面を見て怯えるとか情報屋としての決意が足りないのでは?と思います。客観的に見たら『情報屋』も十分危険で闇な仕事ですから。せめて銃や護身術くらいは習ってて欲しかったかも。ラスト、あの作品のあの2人がチョロっと出てきます。あーそこが繋がってるんだと驚きました。あとがきで将来的な結末を匂わせてましたが、2人らしく凄く儚い終わり方でホロリとしました。あ、石田先生の表紙絵!芸術的な美しさで本作にピッタリです。ああ是非挿し絵も描いて頂きたかった。。。