グッドナイト、アイラブユー
」のレビュー

グッドナイト、アイラブユー

たらちねジョン

これは 家族の絆の物語。

ネタバレ
2022年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ お母さん、最期まで 粋な人だったんですね。息子(主人公)に贈った旅は 自分探しの旅ではなくって、彼が 一番 欲しくて、でも 言えずにいた ”家族の繋がり”を取り戻す旅だったと思いました。手紙で繋いだ その旅は 彼を大人にもしたと思います。言葉のわからない国で ホテルや交通手段の手配をするだけで ちょっと 自信がつきますから。それだけじゃなくて、ヨーロッパの景色は 間違いなく 凍り付いた彼の心を溶き放してくれたとも思います。ヨーロッパ、行きたくなりました。ジェラート、食べたくなりました。(コロナがニクイ)お母さんの情事も なんか お母さんに人間臭さを与えてくれてるように思いました。完璧な人間なんかいないですから。色んな人たちが 登場します。みんな それぞれの過去を持っています。でも 現在に生きて、未来を生き抜こうとしています。そこに 主人公もいて(最初のほうは ’今’を生きるだけで精一杯な感じがしました。)未来に進もうとしている姿がラストページに描かれてあって、読後 スッキリしました。
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