逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件(コミック)
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逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件(コミック)

ももよ万葉/三登いつき/ながと牡蠣

まさに最強の主人公。物理も精神も強い…!

2022年7月30日
タイトルがネタを意識しすぎですね。
たしかに気になって読んでみたいと思わせるタイトルではあるのですが、逃した魚って何??
主人公にとっては釣り上げた魚しかいないと思うんですが(苦笑)
せっかく内容が面白いのに、内容に合っていないタイトルはやめてほしかったですね。

それはさておき、内容はほんとに面白いです。
最初の婚約破棄シーンを見た時は、これまたよくある令嬢モノかぁ…なんて目で見ていたのですが
ちゃんとストーリーを追うと、まさかの人違い婚約破棄は新しい展開で笑いました。
しかも婚約者のために婚約破棄してあげようと、一芝居うつつもりが…っていういい人な理由なのも笑えました。
婚約の件も、王子に擦り寄っていた悪役令嬢(?)の件も、実にさくさく解決していきます。
そのさくさく感がびっくりするほど心地よい。
話が飛ばされてるからサクサク進んでるわけではなくて、規格外の主人公と王子のコンビがぶっ飛んでるからサクサク進んでいることが本当に笑えて面白いです。

彼女のように真っ直ぐで面白すぎて、愛さずにはいられないような女の子になってみたいです(笑)
しかも物理的にもめちゃくちゃ強いんですよね。
なんじゃそりゃー!!ってツッコミたくなるくらい。
苦労してんだかしてないんだかよく分からない主人公が本気で面白いです。
なんだかよくわからないうちに物事を解決してしまっているような力があります、彼女には(笑)

読んでいて元気をもらえるし、なんだかスカッとして癒される漫画です。
人の話を聞かない王子と、その側近もめっちゃ笑えます。
「さっきからいました」「いや絶対いなかっただろ」のやり取りがとくに好きです。

令嬢のシンデレラストーリーでこんなに面白いものは久々に読みました。
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