このレビューはネタバレを含みます▼
三角関係ってどう転んでもモヤモヤが残りがちなので、
好んでは手にしないのだけど、早寝さん作品への信頼から読んでみたら…新鮮な切り口で展開される話はスルスルと読め良い読後感◎たぶんあぶれた人の心情描写の上手さのおかげ!!
喫茶店店主紘記は、一年半前に別れた初恋人を引きずり重く長い一日をやり過ごす日々を送っていて。
そこに元彼 丈が現れて突然の再会、その場の不穏な空気に興味を抱いた客園田との歪な三角関係の始まり〜。
セクシャリティが不明確な時に初恋愛が始まり終わった紘記と、今まさにその悩みの中にいる園田さんの干渉。
幸せだったから嫌われたくない紘記と、振られたくない丈の、
身勝手自己完結のような拙かった恋愛の残した傷と。
どんな別れもガッツリと振られて泣くくらいじゃないとダメなのかも〜食事だけはと拘る彼らは自覚する以上に辛い心境だと伝わり切なかったです。
結論ありの関係だけど、この三人ってどの矢印でも素を出せるから意外とこの先もイイ関係なのかも(^^)