このレビューはネタバレを含みます▼
我慢と言うには辛いほど感情を抑え耐えている方々が多く、ただの正と誤の衝突ではありません。「昭和」という時代の世界の情勢や日本の情勢、明治に制定された法律・立憲君主制からうつり変わっていく揺れ動く日本が描かれています。 昔、昭和天皇のドラマを見た時の中にあったエピソードがたくさんあったので読むにあたりだいぶ補完できました。 作品なので話として纏まっていますが、話が纏まるには(特に暗殺や裏での人々の動きなど)色々な方々が良くまとめてくださったのだなと改めて感じました。 今のように便利なネットなどがない状態で国民がなにを情報にし何を信じたかを考えると、10巻にある国連脱退などの国民の信じる「正しさ」の根拠を恐ろしく感じました。(ついこの間、同じようなことが世界で起こったので…。) お話を通して自由な身の有り難さと、国民として自分の頭で考えられる人になりたいと感じました。 これからたくさんの苦悩と困難が待ち受けているとは思いますが「昭和天皇」のお話 最後まで見守りたいと思います。(1~10巻一気購入→読了)