これはあくまで夢なので【単行本版】
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これはあくまで夢なので【単行本版】

由元千子

おじ夢魔という魅力…!

2022年8月5日
単行本化を待っていた作品です。おじさん+夢魔=エロいという数式。ええ、成り立ってます。

ホストの晴心が腹を空かせて倒れているおじさんを拾ったシーンから始まります。目を覚ましたおじさん、フォニから突然の「せい液ください」発言…そう、フォニは夢魔だったのです!

フォニは晴心のフェロモンに反応してるけど、私から見ればフォニの方がフェロモンだだ漏れてる!つり目、シワ、自信なさげな表情からの発情してぽーっと赤くなる顔、エッチ中の反応…そしてやっぱりちょっとたるんだおじさん体型が良いです。エロい。角も尻尾もかわいいし。エロい。

夢魔なのに性的なことが苦手でウブなのも良かったですね。ウブだけど、気持ち良くなるのには抵抗ないみたいだし、ウブだから、晴心にたくさんエッチなことを仕込まれるのでしょう。目標はエッチに慣れて他の人からも精気をもらうことだけど、こんなピュアな夢魔がそんなことできる?(笑)

晴心は独占欲とか嫉妬心があまりなく、そのせいで恋人関係を上手く築けないため、フォニに対しても最初は「特別扱いしない」と宣言しているんですが、「ただの食事」のエッチがだんだん不満になっている様子。この辺はお互いに心が近付いていく、恋心に気付くのが見どころですね。

若干、フォニのおじさんぷりが緩い、というか、見た目はおじさんだけど、中身はおじさんぽくない感じがしていました。あとがきで裏設定があり、そういうことかと納得。「私ももう若くないですし…」みたいなフォニが見たかったな~。やっぱおじさん受け好きとしては、そういうのも大切なんですよね。なのでそこがちょっとだけ残念。

ともあれ帯の通り、うぶおじ夢魔、堪能してください。
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