このレビューはネタバレを含みます▼
1巻の時点で陛下は淡々と飄々としつつも、どこか得体の知れない人物のように見えていました。いつも一人で行動して護衛の姿も見当たらないので、本当に国王なのだろうか?と思う所もありましたが、2巻で疑念は一掃され、得体の知れなかった面に裏付けがされたような気がします。あの振り切った残虐性は好きです。落とした首をバケツに…の描写には良い意味で感心しました。陛下のキャラ付けが徹底しています。とは言え、シルフに対しての情や執着に偽りはなく、あのような性格の陛下だからこその純粋な想いが窺えて好感が持てます。この所業を知ったシルフがどう思うのか、ふたりの関係がどう動くのか楽しみです。