KOH-BOKU〈コーボク〉
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KOH-BOKU〈コーボク〉

未散ソノオ

愛おしい程の一途さ

2022年8月6日
インテリオジサマ 究さんと番犬(忠犬) 柏木の上司×部下のカプ。経産省のエリート官僚で志しは高く、国の為に尽くす公僕達。出張中の究さんにフグを食べさせたいと、弁当屋に無理言って手配させても知らんぷり。デキル男はそんな些細な事をアピールしないんてす! 究さんの好みと体調を考えた手作り弁当とスープ、爪が割れたらマニキュアで補修し、昼寝すると言われたらブランケットで優しく包む。至れり尽くせりで、どれだけホスピタリティー高いのか。秘書やコンシェルジュだったら星付きのマスターレベル。でもこれは究さんだから。柏木の無償の愛が成せる業。究さんが倒れ病院に運ばれて、帰り際に顔を寄せる柏木。タクシーの中で止めどなく涙が溢れる柏木。無事にと祈る一方で、失うかも知れない怖さと現実を突き付けられて心が耐えられなかったのでしょう… そして究さんに受け入れられて初キスに悶えキャパオーバーになる柏木が愛おしいくて堪らない。良かったね~と背中をさすってあげたいいぃ! 意外と究さんが乙女で積極的で重めなのも良き。もう、この2人は運命の番ですね。ソノオ作品は「デンタルダーリン」以降5作目です。ストーリーの面白さと洒落た会話にフワッとしたHシーンが添えられてる印象だったので、今作はちゃんと致していてビックリしました。しかも病み上がりで結構年いってる受けだったので。病気も良くなって、激務と上司と部下の関係から解放されて自由の身となった究さんを、柏木の手料理で肉付きの良い体にね。もっと抱き心地のいい体に~😊 脇もいい味出してましたね。天下りを目論む下衆課長と、義理の息子と柏木の 究さんを巡るバチバチも面白かったです。「パパを名前で呼んでんじゃねえよ」「その歳でパパなんて呼んでんじゃねえよ」が最高!でもやっぱり、主人にしか心を開かない愛おしい忠犬 柏木が最高!!
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