このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインの行動、思考はガチガチの暗殺者なので展開も昨今タイトルに「令嬢」とつく作品とは毛色が違います。
よくある「理不尽な仕打ちをうけるヒロイン」ではありますが、他の作品と違い真っ向から毅然とした態度をとるでもなく、ざまあ展開にもっていくため復讐を企てるでもなく、「今バレずに殺れるか?」と物騒な思考をおもちのヒロインです。うーん、斜め上でおもしろい。
信念というか考えも歴戦の兵士か?というぐらいの精神で愛情に疎いけれども純真さもあり(かなり微量ですが)何というか不快感は全くなくむしろ好きになりました。
物語序盤でも触れられる自己犠牲についてその意味を理解していくヒロインをもっと見てみたいし、第一王子との絡みももっと見ていたかった!でも簡単に絆されて欲しくはないそんな魅力的なヒロインでした。