このレビューはネタバレを含みます▼
8巻の終わりでようやく松田と桃ちゃんが前に進め、林と梢ちゃんの関係もひと段落着いたのに最新巻の松田妹の出現で台無しになります。この女の存在が必死に前向きになろうとしている登場人物たちをかき乱し、どん底に落としていく。しかもこの女は梢ちゃんと林檎ちゃんの人生も歪めたし…それだけならまだしもB君の実家の描写が悪い意味でディープで読んでてしんどい。着いていく桃ちゃんにも幻滅だし。9巻は情報過多で読後の消化不良感がすごいです。これまで1巻に1つは誰かが救われる話が入っていたのに今回は全員不幸と混沌に飲まれていく感じでした。
今が幸せで心が穏やかに落ち着いている人には9巻はおすすめしません。無駄に情緒が乱されるだけです。私は乱されました。後半はほとんど飛ばし読みです。続巻はもういいかな…8巻で松田と桃ちゃんがいい感じになったところで私の来世ちゃんは終わりにしたいと思います。