うそぶく狐は花を咬む【単行本版】
」のレビュー

うそぶく狐は花を咬む【単行本版】

あやみね稜緒

愛おしいが拗れる、人と人ならざる者

ネタバレ
2022年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 綺麗な作画の作家さん、初読みです。
九尾の狐カズネは、10年居なくなっていた男が家に戻って来たと思ったのですが、それは男の孫で、健でした。亡くなった健の祖父は霊力が強く、そのためカズネ達とは触れ合えても、逆に人間とは疎遠になっていた人。両親亡き後育ててもらった健も、同じ力を持ってました。カズネはキツネ↔︎獣人↔︎人型になれて、健の前では獣人。健は出会った時から、カズネに惹かれていたようですが、孤独で飢えてるカズネは、人間の健との距離感が分からない。素直じゃないし、かなりのツンデレです。両想いにしか見えないのに、なんでそんなに拗れるかなぁと思うけれど、人と人ならざる者がラブするのですから、それで当然なのかも。甘い二人をみていると、時間軸が違うので、未来の心配もしてしまったり…。カズネの認識のされ方とか、ちょっと⁇なところもありましたが、人外はファンタジーということですね。二人だけの物語で、最後に向けて甘さが加速します。カズネが美人で、健も美形。作画の雰囲気から、少女かTL漫画も描かれてる作家さんなのかなと思いました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!