凍鉄の花
」のレビュー

凍鉄の花

菅野文

梅は梅

2011年11月4日
新撰組が好きなのと、沖田総司が二重人格という設定に惹かれて購入しました。
総司が主人公かと思いましたが、土方歳三が主人公(と、私は思います)です。

二話以外、総司の視点から新撰組の時系列に沿って土方がどの様な武士であったかが描かれています。人間味ある苦悩を経て、鬼と呼ばれるまでの、土方の美しく儚い生きざまが伝わり、最後の梅を背景にした土方に思わず落涙してしまいました。

また、芹沢鴨をこのように描いている作品を始めて読みました。この芹沢の解釈も素晴らしく、更にこの作品の厚みを増す解釈だと思います。

新撰組を良く知らない方も、好きな方にも読んで頂きたい作品です。

絵も内容もとても美しく、こんなに少ないポイントで購入できるなんて信じられません。

☀☀☀☀☀では足りないくらい、オススメします。
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