このレビューはネタバレを含みます▼
334ページ挿し絵あり。前作ヒロインの兄である国王陛下ヒーローと他国から嫁いだ代理嫁ヒロイン。巷にはよく偽嫁の作品は出回ってますが、騙すことなく初めから偽りだと明かされてるのは珍しいと思いました。小心者で世間知らずなヒロインには特殊能力があり、疲れてるヒーローを心身共に癒していく。そうしてるうちに2人は惹かれ合っていきますが、その過程が凄く自然でした。自分の感情を認め、本能のままにヒロインを手篭めにする様は解き放たれた獣のようでした。女王と対峙するヒロインは堂々としていて成長が窺えましたが、その女王が折れるのが呆気なかったと言うか、え?これで終わり?感が残りました。最後は駆け足だったかな。エピローグでも妹夫婦やその子供たちとの交流があれば良かったのに。前作に引き続き挿し絵は鈴之助先生が担当です。ヒロインが可愛いです。