noicomi鬼の花嫁
」のレビュー

noicomi鬼の花嫁

富樫じゅん/クレハ

絵は好き

ネタバレ
2022年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ CMされてる場面でだいたいの予想はついていたけど。高評価だし、なにかしらあるのだろうと思っていま出ている分全部読んでみたけど。

いまどき珍しいくらいの、思考停止流されヒロインでした。

昨今の悪役とかおばかと思われていたけど。実は、めちゃめちゃチート能力持ち令嬢でした!の方が百万倍良い。

家族にないがしろにされ続けると、自分で考えること、周りの人たちのこと、相手の感情、自分の立場、をここまで考えることができなくなるんだという、物語ですね。

ヒロインは確かに可哀想な境遇だけれども。
そこから鬼の花嫁として見いだされ(それは彼女の資質でも性格でも能力でもない。単に都合のいい運命)救いだされた、のはいいけども。
そこまでもそこからも流されてるだけで、自分のことしか考えてない。

荷物取りに行くとか相談しよ?
勝手な行動すぎる。
バイト先行くのに誰かに言え。
つか、電話ないの?まず電話しよ?
自分の立場は「嫁」だと。自分のためにあれだけの人、鬼たちが動いているのに。自分になにかあったら、この人たち困るだろうとか想像できない。
それにしても、鬼を振り切る脚力すごい。

今まで報告連絡相談する相手いなかったし、それ教えてくれる人いなかったんだね。

どこまでも受け身で流されて自分のことしか考えないヒロインには嫌悪感しかない。

ここからどうせ、何度言われても自分の立場も弁えずまた自分勝手に動いて政敵に捕まって、ピンチになって、彼はヒロイン救うために怪我して、ヒロインは「私のために…ごめんなさい」とか泣いて、「いいんだ…お前さえ無事なら」とか言われて、咎められず甘やかされ(彼はそうしたいらしいし)、でもどうせヒロインは泣いたあともまた同じことするんでしょ?
自分だけが「よかれと思って」やったことが、大迷惑ななるなんて、これっぽっちも思わず、また迷惑かけるんですよね?
で、また泣いて許してもらって。

ヒロインも周りも全く成長しない話。

というとこまで想像できたので、ここから先は買いません。

作画担当の方が好きなので☆つけました。

昭和に読んでいたなら、もっと読んでいたかも。
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