パンデモニウムより愛をこめて【電子コミック限定特典付き】
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パンデモニウムより愛をこめて【電子コミック限定特典付き】

恋煩シビト

絵もストーリーも良かったです。

ネタバレ
2022年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ ルイと双子兄弟のマルコとユーゴ。
3人は天使として人間界の醜いものを退治するのが仕事。
だけどマルコはルイに想いを寄せていて天使が恋するのも禁忌だったと思うので天使から悪魔になってしまいました。想いの強さも醜くさに比例してるのかなと思いました。
ルイはマルコと会えなくなりそれでも天使として仕事をこなそうと頑張るけど仕事中にマルコと再会しマルコは人外と人間が愛し合うのが悪いことなのか、悪さをしない人外を退治するのが正しいのか、当人達が幸せで一緒にいるのにそれを否定していいのか、ルイに問い続けます。
ユーゴは天使としての仕事に迷いはないけどルイはマルコを天使に戻したいと思いながら特別な感情も芽生えていたから複雑な心境だったと思います。
マルコはルイへの想いを明かすけどルイを悪魔にはしたくないからルイの仕事の邪魔をするのが精一杯。
だけど幸せとは何かを分かって欲しいから自分からも醜いと思われても一緒にいることが幸せと思う人達から目を反らして欲しくなかったから必死だったんだなと思います。
ルイは悩んで苦しんでマルコへの想いも確信してマルコが分かって欲しかった事を理解して、その上で悪魔になってもマルコと一緒にいたいと思えたから体を張って人外を守ろうとしました。
ユーゴの手を取らずにマルコを選んだルイ、相当の覚悟がないと出来ない選択です。
もしかしたらユーゴもルイが好きだったかもしれないけど大切な幼馴染みとしての気持ちを優先、ルイとマルコを見逃したのは今までの絆もあるし、天使としては幸せを願ってあげられない精一杯の優しさだったのかなと思いました。
ストーリーはちょっと重めだけどルイとマルコ、人外カプが幸せそうなHしてて救われました。
外野から見る幸せ、当人になって初めて分かる幸せ、色々な形の幸せがあっていいと思います。
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