うそぶく狐は花を咬む【単行本版】
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うそぶく狐は花を咬む【単行本版】

あやみね稜緒

人と妖

ネタバレ
2022年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ fromREDの1周年フェア、男子のリーフレット目当てで新刊購読。お初の作家さんです。絵がとても綺麗で表紙買い。

人でないものが見える大学生の健×九尾の狐・カズネ。
ずっとひとりだったカズネに手を差し伸べてくれた健の祖父、そして今は健が寄り添ってくれている。
健も、昔から見えないものが見えることでひとりでいることが多かったが、カズネはそんなことを気にする存在ではない。お互いに惹かれ合うストーリーです。
人と妖という存在の違いはあれど、心は同じでお互いに想い合っていることに尊さを感じました。何も見えない、知らない人達が理解できずに否定する気持ちもわかるけど、当人同士はこんなにも想いあっているんだと痛いほど伝わってくるので胸がいっぱいになりました。

唯一気になった点は、カズネがケモミミと人型の耳が計4つあることです!!
表紙ではケモミミしか見えてなかったので安心しきっていたのに、中身を読んで衝撃…私のケモミミが苦手な理由がそこなので、中を確認しなかったのも良くなかったですが、読んでいて盛り上がった気持ちがスン…となってしまいました。
細かいですがそこだけは気になってしまうので星4つにしました。
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