アラ30’s女、性転換Ωバース 合冊版
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アラ30’s女、性転換Ωバース 合冊版

今井真椎/北里千寿

がっつりネタバレです

ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染のオメガバースもの。ヒロインは後天性Ωです。後天性と言っても薬で転換ですが。正直薬でオメガになれるならオメガの数増えてそうだけど、それでも珍しくて酷い扱い受けてる世界観の様なので、そうすると今度はそんな大変な薬を割と簡単に使った気がして少しモヤモヤ。あと、コレが一番評価低い理由なんでしょうが、アルファのヒーローは運命の番以外と付き合う気が無いと宣言していて、それなのにヒロインと離れた後は彼女いたみたいで、ヒロインと再会した時には結婚考えているアルファの女性までいてモヤモヤが止まらないんですよね。どう見ても幼い頃からヒロインの事好きそうだったのに何故?!と思いましたが、最後まで読めばまぁ仕方ないかな、と。振られて十数年も会って居なかったのにそこまでの一途さ求めるのは酷ですよね。まして番以外とは発言も、真相分かればなんて事無かったです。という事で、最後まで読めばちゃんとヒロインの事大好きなヒーローでした。寧ろヒロインのがうじうじしてて、でもまぁこれもオメガバースものでベータだったら当然の反応なんですよね。ここから先はヒーローの勘違いのネタバレです。私みたいにストーリー分かってから安心して読みたい派の方以外は読まないでください。ヒーローはヒロインの事を番だと思っていました。ヒロインに対してだけ自分の感情が昂り、Hな妄想しちゃうし診断でベータとでたってそんな訳が無い。ヒロインが番で間違い無い!だから番としか付き合わない=ヒロインと以外考えられない!という意味なだけでした。でもヒロインには振られ(勘違い)、それでもヒロインが番なんだとしつこく思っていたのに、初めてΩのフェロモンにあてられ、その感情ではどうしようもない強烈な体験にヒロインに対する思いが番への思いではなく、単に好きだからこそだったと気付きます。アルファ故の勘違いですね。で、もう振られている、何なら嫌われているみたいだし他に目を向けなきゃと彼女つくってみるもしっくりこず別れるの繰り返し。そして現在お付き合いしている結婚相手は、恋愛感情一切無しの偽装です。という事で、お互い自分は振られたと思いこんでいた、昔っからの両片想いカプでした。だから一途とは少し違うかもしれませんが、溺愛ものでイイと思います。最後あっさりしてたのはちょっと残念でした。
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