うそぶく狐は花を咬む【単行本版】
」のレビュー

うそぶく狐は花を咬む【単行本版】

あやみね稜緒

1巻だと足りない

ネタバレ
2022年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 妖系って設定が盛り盛りなので、1巻だけに収める場合何かに絞らなきゃいけないと思うんですけど、本作は風呂敷広がって回収できてない印象。
祖父の存在も、せめの叔父さん達の存在、妖の存在。全てが中途半端。
視点変えれば、巻数あればもっと深く書かれただろうもったいない話です。叔父さん叔母さんの立ち位置は何?相続はその叔父さん達なら家から出るのは残念だけど仕方ない、攻めが相続してるならうるせぇで終わる、そういう背景が見えないのになんか悲哀に満ちてる攻めに感情移入できず。
狐様も設定があるようだけど、心臓の件とかその他諸々なんか中途半端。こういう、妖が人間に憧れ?愛されたい?系って人間の都合良い展開だよなって思える。だからこそちゃんと風呂敷を回収しないと中途半端になっちゃうんですよね。
面白いけどもったいないな、と思いました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!