サーカス・ワンダー
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サーカス・ワンダー

楠桂

日常に混じる非日常

ネタバレ
2022年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔々りぼんマスコットコミックス(1991年)で読んだホラー作品。懐かしい。画面が黒くて見辛い。表題作。見聞きした記憶がないのに魔物や妖精等の絵をリアルに描ける円。後輩の悠樹に誘われサーカスを見に行きますが……。
曰くありげな演目。ピエロに選ばれて箱に入る円。しかし出てきた時には別人に!悠樹以外は記憶なし。円やピエロたちの正体。さらには円を巡り殺し合いがスタート。
当時は主人公側に感情移入して読んでいましたが、ずっと探し求めた半身を諦め別れを決断するピエロ側を思うと切ない面もあり。もちろん壊れたベルザンディのように意思を無視するのも駄目な訳ですが……。中々ほろ苦い結末。
その他、悪魔を呼び出す女子高生とその悪魔とのラブコメ「悪魔にプリーズ」。「夏の悲鳴」→危険な旧校舎で告白しようとした主人公と謎の"まゆこ"。名前を呼ばれて成仏できたのか……?最後は救いもあり。
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