名前も呼ばないあのひとと
」のレビュー

名前も呼ばないあのひとと

山本巳未

怖っわ!!!

ネタバレ
2022年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりに身の毛もよだつ感じの怖さを感じた作品。
単行本1巻を試し読みしたら続きが気になって、そのまま5巻まで購入。さらに続きが気になって単話で最後まで購入してしまいました。
少女漫画的なかわいらしい絵柄に反して内容はドロドロ。
主人公のかなこの真っ直ぐさだけが救いでした。
いくみの病みっぷりが恐ろしかった。好きな男(しかも友人の彼氏)を酒で泥酔させてレイ○って。気持ち悪いしその思考が理解できない。そうたは被害者だけど、それでかなこを受け付けなくなるって、何も悪くないかなこがかわいそうすぎて読むのが辛かった。でも、それでも続きが気になって最後まで読まされてしまったのはストーリー展開に惹きつけられたからかな。
かなこはあのあと元彼に雑にやられて妊娠して、好きでもない男と結婚して雑に扱われてたけど、正直因果応報。
あれでもぬるくない?ちゃんと裁かれてほしかった。
えいじも何考えてるのかな。かなこをいくみにあわせるなんて。死んでも会いたくないし、あのとき冷静でいられたかなこ凄いよ。私だったら掴みかかってるな。謝られても許せない。
色々壮絶だったけれど、ラストがちょっと駆け足なのが残念だった。かなことそうたが再会して、改めて気持ちを確かめあったあとの幸せそうなところもっと見たかった。
あんなことがあって引き裂かれた結果になり、遠回りしたふたりには幸せになってほしい。
胸糞な内容ですが、作品としてはとてもおもしろかったし引き込まれました。
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