ネオン街の蜘蛛と蝶
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ネオン街の蜘蛛と蝶

滝端

「堕ちた」男達の、不器用すぎる純愛

2022年9月4日
大人な作画、大人なストーリー、ヤクザ組長とキャバクラ店長のビターな恋愛です。仄暗い雰囲気で、甘さは少ない。ヤクザものなので、それらしいエピソードが諸々ありますが、具体的に痛い描写はないです。どちらの業界も、温かな感情を持った人に囲まれてます。ただ、「察する」的な進み方なので、一読で分かりにくいところもありました。
組長榛沢が店長伊泉に、みかじめ料の代わりに身体を要求する始まりですが、どちらが堕ちたのか、堕とされたのか…。本音を他人に吐露出来ても、本人に伝えられず、肝心な所に手をつけられない不器用な大人が、大人になってから知る初恋に戸惑う、良いですね。それと、ホモが連鎖しないところが好きでした。
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