四代目・大和辰之【コミックス版】
」のレビュー

四代目・大和辰之【コミックス版】

スカーレット・ベリ子

櫓木卯一という人間

ネタバレ
2022年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私は彼が大好きです。『四代目~』は辰之と望先生のお話なので仕方ないとは思いますが、櫓木さん側の視点がないので…想像するしかないのです。
櫓木さんのセリフから、『明虎さんの息子さんが24歳、私と出会った頃の彼の年齢だな』とあります。心がきゅうっとなりました。櫓木さんと出会った頃の明虎さんは、自分の立場を受け入れ、覚悟がありました。それを、辰之は何の覚悟もなく『アレも無理、コレも駄目』って、浅生田かーちゃんの手を煩わせてダラダラと…私でも櫓木さんと同じ気持ちになります。あれは、櫓木さんの愛です…浅生田かーちゃんには出来ない、命を懸けた四代目教育です。
家業を継ぐと言うことは、きれいな手のままではいられない。そこから逃げてばかりでは、誰の人生も背負えない。
明虎さんの代替品…なんてとんでもない。誰も代わりになんてなれないんだから。死ぬ前に一目だけでも顔見れたらいいな、くらいは思ってたでしょうけど…。
辰之の言った『捨てられねえよ』 これがジェラシーのラストにかかってくるのでしょうか? 私の考えすぎ?
何にせよ、櫓木卯一、大好きだ。ほんと幸せになって欲しい。『ジェラシー』未読の方は是非そちらも読んでから、またこちらに戻って欲しい。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!