このレビューはネタバレを含みます▼
良い作品を 読むと 背すじが ピンと伸びたような気持ちになります。この作品は BLなのですが、ヒューマンドラマの要素もあります。高校生の少年が 引っ越してきた島のトマト農家との出会いを通して 彼とその農家の家族との交流する姿が描かれてあって、BLですので、もちろん トマト農家の青年に出会って 恋に落ちます。でも それだけじゃなくって、彼の将来への考え方とかゲイカプになってからの葛藤なども描かれてあって、切なくなったりもしますが、最後は 明るい未来が待っている感じで終わっていました。タイトルの”赤”は トマトの”赤”で フランスでは トマトは 愛のりんごと呼ばれているそうです。作品中では トマトを心臓だと 例えています。今度、トマトを食す時は トマトの意味と この作品を思って、ちょっと センチメンタルな気持ちになるかもしれません。