君、シヲレルコト勿レ(合本版)
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君、シヲレルコト勿レ(合本版)

榮屋シュロ

寄り添う二人(心も身体も)

ネタバレ
2022年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●タイトルと絵柄が好きでずっと気になっていた作品です。なので購入前にレビューを読んでいなかったことに後から気付きました。で、読後に主に評点低い方のレビューを拝見し、頷いてしまった。確かに後半の薫は予想外にえっちに積極的でした。私は星を減らすほどではなかったですが、作品の軸とはやはりギャップがあるかも。舌肥えてるのにタバコを吸うというのも意外でしたね…
●天涯孤独の薫が大切にしている家と盆栽、そして花も葉もつけない枯れた山茶花。そこへふらりとやってきた李一。最初は薫の作るごはんに胃袋を掴まれて…だけど、だんだん薫自身が気になって、そばにいたくて、情欲も自覚して…
●薫も、胸の隙間に李一が少しずつ入ってくるのを感じて心を許していくんだけど、ふと失うのが怖くなって…。でも李一が押してくれるんですよね。「全力で口説く」って。王道だけど、好き。
●身体の接触も、最初は李一からグイグイ!だった(その場面めちゃくちゃ好き)んですが、ここからですよ、薫の変貌ぶり…。えっ、自ら進んでネコになる準備を?!いやいやいやいや…どうしたんですか薫さん?!?!言葉でうまく伝えられないから態度で…という思考回路。びっくりだけど、それだけ李一のこと好きになっちゃったんだね。そんなギャップも愛らしい。
●枯れた山茶花、薫は李一に出会えてようやく土に還す決心をした。李一は、自分にできる方法で咲かせてみせた。薫と自分のために。イチャラブえっちも含めて、二人は家族になれたんだなぁ…。スピンオフの冒頭にそんな描写があったので、ホッとしてます。(スピンオフもまとまるのが楽しみ!)
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