このレビューはネタバレを含みます▼
しんたろうに何があって何を考えてどうして死を選んでしまったのか、しんたろうの心理描写が知りたいと思いつつ、描かないのはすごくリアルだと思いました。亡くなっているので疑問は解決しない。みんな、なんでとたらればを思いながら受け入れていかなきゃいけないんですよね。
物語だとだいたいサイドストーリーや過去が描かれているので描かれないのはとても新鮮で1つのノンフィクション映画をみたような気分です。
あと全然関係ないのですが近年人気絶頂に亡くなった某俳優さんを思い出しました。読み終わった今そんな虚無感です。
しんたろうはきっと、実と昌典を会わせようとあそこに埋めたんだよね。そうでもしなかったら実は滞在しなかっただろうしそもそも線香あげに来なかったかも。少ない描写なのに、しんたろうは本当に優しくて人の気持ちに敏感だったんだろうね。それ故に色々抱え込んでしまったのかな...。しんたろうの次の人生では幸せでいられることを祈っています。