みのりの森
」のレビュー

みのりの森

まりぱか

うおぅ!そうだったのか!

ネタバレ
2022年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の(多分)えちはチラッとパーツだけで明確に描かれていないので攻受が不明なのですが、中盤にきて、しっかり描かれた時「うおぅ!そうだったのか!」ってなります。表紙ではうかがい知れない💦●作品は、昌典と、昌典の親友・慎太郎の葬式に現れて号泣する謎の青年・実の話で、中盤過ぎになって実と慎太郎の関係と実の目的が明らかになるのですが、そこでまた「うおぅ!そうだったのか!」ってなります。●慎太郎の死因は自/殺だったのですが、母親と昌典と実にそれぞれ宛てた遺書は…泣けた。特に昌典がそれを読むシーンで生前の慎太郎が話しかける感じで描かれた演出がもう反則級で、自分は一読者なのに喪失感がすごくて涙がこぼれました💦その後の昌典の叫びと号泣も胸が痛かった😩●そして慎太郎の母親が彼の四十九日が終わった後、実の髪を切りながら話した彼の死に対するスタンスに関しての台詞がまた泣けた…。痛々しいような…でも優しいような…ホントに切ない台詞で、今後、もし自分がこの先大切な人を失うようなことがあった時、きっと思い出す言葉だと思います。●大きな喪失感と悲しみを抱えた母親や昌典や実がお互い心の空洞を埋め合いながら、それぞれ未来に向かっていく様子に、一筋の光が見えます。みんな幸せになってほしい。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!